及川敦子建築設計室

work 作品

既存タイルを残した外観。出窓はガルバリウム鋼板。

カラマツ書庫の家
(耐震・断熱改修)

所在地北海道札幌市
建物用途専用住宅
延床面積80.19㎡
施工拓友建設
竣工2007.12

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「本棚が欲しい」という要望から始まった計画です。
–改修前の課題–
 · 大量の本の収納
 · 昼間も蛍光灯を付けずには居られない居間
 · 書斎と居間の床の段差をなくしたい
 · 住まい手が抱いていた大地震への不安
 · 冬場、とても寒い

住まい手は教職を退官した女性。30年前の建売り住宅を思い切って改修し、住み慣れた地域に暮らし続ける為の依頼でした。

1階の書斎と居間をワンルームにまとめ、床もフラットに。内壁を撤去する範囲を、長く過ごすワンルームとその2階部分に限定し、居住環境と共に耐震・断熱の性能面で底上げする提案としました。床壁天井の断熱材は入れ替え、防犯も考慮し不要な開口部を整理しつつ、古いアルミサッシを断熱仕様のサッシに交換しています。耐震診断のチェックをしてみると間口方向の壁が圧倒的に不足していたことから 、あらたに耐力壁を設け、金物による補強も行いました。

この部屋で一日の大半を過ごす住まい手が、時間の変化を感じられるようにと提案した吹抜は、夏は通風、冬は2階を暖める煙突の役割を兼ね、何より「気分がせいせいする」と好評であったのは嬉しいことでした。

WORKS

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